伝えておきたい
電気技術者のためのトラブル対応
  E-20



● 受講期間   ● 受講料  
3か月 16,800円

● ねらい  
ベテラン技術者から若手技術者へ〜失敗から教訓を学ぶ
 事業用電気工作物のうち、自家用電気工作物の保安管理や工事に従事する電気技術者は、まずその設備をよく理解しておくことが大切です。そのうえで、過去のトラブルを知り、トラブル対応力を身につけ、さらに技術力アップをはかることが重要です。
 本講座は、電気主任技術者の免状を取得、または、これから取得しようと日々研鑽している若年層の電気技術者を対象に、6.6kV高圧受電設備の一般的な単線結線図の構成と、変圧器などの各設備の名称・機能・用途などを理解できるよう学習します。
 さらにこの講座を通して、さまざまなトラブル対応時の初期対応方法、原因調査と対策はもちろんのこと、それ以外に重要である気づきと、現場での洞察力・考察力についても身につけ、実践に役立つ学習をします。
 近年、技術の伝承が難しくなる中で、若手技術者育成の道標となる講座です。
● 講座の特色  
6.6kV高圧受電設備の電気事故のほとんどは、電気工作物の短絡・地絡事故であり、この保護方式(保護協調)を学習します。
電気技術者として常日頃の巡視、点検等の内容(月次・年次・臨時点検等)を学習し、基本的な劣化傾向や、トラブル回避手段などを身につけます。
ヒューマンエラーをなくして、具体的な初期対応方法、原因調査と対策を系統的に学習します。
● 教材構成  
・テキスト1冊+副読本「電気技術者のための失敗100選」(オーム社)1冊
・レポート回数:3回

No. 主 な 項 目
1 1章 事業用電気工作物(高圧受電設備)の構成を学ぶ
 ・高圧受電設備の単線結線図  ・高圧受電設備の構造
 ・主要機器の働き  ・主遮断装置と保護協調の基本
2章 事業用電気工作物の短絡・地絡保護方式を学ぶ
 ・過電流保護協調の基本(CBタイプ・PF-Sタイプの過電流保護協調)
 ・地絡電流保護(地絡継電器(GR)と地絡方向継電器(DGR))
2 3章 電気主任技術者の実務概要
 ・電気主任技術者等の責務  ・自家用電気工作物保安管理規程
 ・月次点検の実際(トラブル発見の要)
 ・年次点検の実際(劣化傾向把握の要)
 ・工事中点検および竣工検査の実際
4章 電気事故の対応・防止対策
 ・ヒューマンエラーとフェイルセイフ  ・ハインリッヒの法則
 ・安全作業の心得   ・電気事故対応と再発防止対策の基本
 ・電気事故の一次対応と調査方法の実際  ・停電故障の探査
 ・故障診断の手法  ・事故報告  ・事故事例と再発防止対策
3 5章 地絡継電器、過電流継電器動作時の対応方法
 ・地絡継電器動作時の対応方法
 ・過電流継電器が動作時の対応方法
 ・電力ヒューズ遮断動作時の対応方法  ・絶縁監視装置とその運用


「電気技術者のための失敗100選」(オーム社)
 ・「自家用電気設備」の設備点検の失敗から学ぶ
 ・「自家用電気設備」の絶縁不良・漏電等の失敗から学ぶ
 ・「自家用電気設備」の施工不良(施工ミス)の失敗から学ぶ 他

※ 内容は、一部変更される可能性があります。