材料強さ学   M-40



● 受講期間   ● 受講料  
3か月 15,750円

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● ねらい  
外力と材料の強さを学べば、ものづくりがよく見えるようになります
 機械・構造に使われる部材は、加えられた力に耐え、形状を保ち、与えられた役割を果たさなければなりません。これらの部材は、どのような条件において長い耐久性を保ち、使命に沿った機能を果たせるのでしょうか。
 結論から言えば、それは「外力」「形状」「物性」の3つが適切な組み合わせのときであるといえます。3つの条件がそろったときに、部材は最高の強さと美しさを見せるのです。私たちは、これらを念頭に置いて部材を設計・製作し、組み立てなければなりません。
 本講座では、材料の強さを外界の状況(使用条件)と材料の内部組織(物質構造)の基礎知識を系統的に学びます。また、身近な事例から、与えられた条件で部材が備えなければならない力学的特性、機械・構造設計の考え方まで、技術的な視点・原則を身につけます。
 設計に関わる方を対象にしていますが、テキストは初心者にもわかるように、高度な数学をなるべく避け、実例をあげて解説しています。また、例題を設けて、重要な箇所を確認できるよう工夫されています。
● 学習目標  
部材は、「外力」「形状」「物性」の3つが適切に設定されたときに、もっとも強く美しいという原則を学びます。
目的にあった合理的な部材設計の基本(使用条件・材料選択・形状設定)を学びます。
● 教材構成  
・テキスト1冊
・レポート回数:3回

No. 主 な 項 目
1 1章 力の作用
 ・力とは ・力の合成と移動 ・変位と仕事
2章 応力とひずみ
 ・応力とは ・ひずみとは ・応力の種類 ・部材の安全な設計
3章 応力―ひずみ関係
 ・フックの法則 ・応力―ひずみ線図
4章 環境による応力発生
 ・自重による応力 ・内圧による応力発生 ・内部孔や外部疵に生じる応力
 ・繰返し応力効果 ・負荷の速度による応力 ・時間による効果
 ・温度変化によって生じる応力
2 5章 材料の機械的性質
 ・材料試験とは ・物理的性質 ・機械的性質 ・破壊現象 ・低温脆性
 ・性質の表現
6章 材料強度と組織構造
 ・弾性破損、降伏 ・実在結晶の降伏応力 ・多結晶体の組織と強さ ・複合材料
7章 はりに働くせん断力と曲げモーメント
 ・はり ・反力の計算 ・はりのせん断力 ・はりの曲げモーメント
8章 曲げ応力と曲げ強度
 ・曲げ現象 ・曲げ応力とは ・曲げ応力と曲げモーメント ・断面係数
 ・断面形状と強さ ・たわみ ・断面の設計方法
3 9章 柱の座屈強さと軸のねじり強さ
 ・柱の強度 ・軸に働く力とねじり応力
10章 組合せ応力
 ・垂直応力と曲げ応力の組合せ
 ・互いに直交する2方向の引張力によって生じる応力
 ・曲げ応力とねじり応力の組合せ
11章 降伏と塑性
 ・真応力―真ひずみ関係 ・弾性破損条件または降伏条件
12章 建築構造と部材強度
 ・アーチ構造 ・骨組構造 ・軽量部材